【10月22日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2018)第16戦の日本GPは21日、MotoGPクラスの決勝が行われ、大会を制したレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が3年連続となる年間チャンピオンに輝いた。

 マルケスは、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が終盤にクラッシュしたことで、今季8勝目と年間王者の座を確定させた。

 最高峰クラスでの通算5回目の年間優勝は、オーストラリアの伝説的ライダー、ミック・ドゥーハン氏(Mick Doohan)に並ぶ記録となる。まだ25歳のマルケスだが、上にいるのは2009年に7回目の年間優勝を果たしたバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)、1975年に8回目の優勝を果たしたジャコモ・アゴスチーニ氏(Giacomo Agostini)のイタリア人2人しかいない。

 マルケスは「本当にすごく気持ちが良い」と話し、「ここで決まりそうだというイメージは持っていたけど、大切なのは最初のチャンスがきたら、しっかり決めることだ」と続けた。

 6番グリッドからのスタートながら早速抜け出し、開幕周が終わる頃には上位につけたマルケスは、14周目でドビツィオーゾを抜いた後に一瞬コースを外れたが、土ぼこりを巻き上げて車体を揺らしながらもここは大事に至らなかった。

 これでドビツィオーゾに抜き返されたマルケスだったが、その後も相手をぴったり追走すると、21周目に巧みなコーナリングでついにオーバーテークに成功。年間優勝へのわずかな望みをつなぐには優勝するしかないドビツィオーゾも必死で追い込みをかけたが、ラスト2周でクラッシュし、その時点で今年のタイトル争いが終了した。

 3レースを残して年間タイトルを確定させたマルケスは、フィニッシュラインを越えると、スタッフにもみくちゃにされた。ホンダのホームレースで年間優勝を決めたことについて、マルケスは「ビッグボスも喜んでくれると思う」とコメントした。

 ドビツィオーゾがクラッシュしたことで、LCRホンダ(LCR Honda MotoGP)のカル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)が2位に入り、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins)がモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)との争いを制して表彰台に食い込んだ。(c)AFP