【10月8日 AFP】サッカー元イングランド代表でキャプテンを務めたジョン・テリー(John Terry)が7日、現役引退を発表した。

 現役生活の大半をイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で過ごした37歳のテリーは昨シーズン、イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のアストン・ビラ(Aston Villa)で主将を務めていた。

 アストン・ビラは先週、スティーブ・ブルース(Steve Bruce)監督を解任しており、後任候補にティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏の名前が上がる中、同クラブは体制刷新の一環としてテリーをアシスタントコーチに就任させたい考えがあると報じられている。

 テリーは自身のインスタグラム(Instagram)に「サッカー選手として信じられないような23年間を過ごし、今が引退する適切な時だと決断した」と投稿した。

 イングランド代表として78試合に出場したテリーは先日、ロシア・プレミアリーグのスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)に移籍する可能性があったが、家族のことを考慮して実現しなかった。現役最後の試合は5月に行われた昇格プレーオフ決勝のフラム(Fulham)戦で、この一戦に敗れたアストン・ビラは1部復帰のチャンスを逃した。

 しかしクラブのキャリアとしては、プレミアリーグとイングランドFAカップ(FA Cup)を5度制覇し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2012-13)でも栄冠に輝いたチェルシーでの時間が最も記憶されることになるだろう。

 テリーは「14歳の時、最高にして最大の決断を下した。チェルシーと契約したんだ」「チェルシーに関わるすべての人、特にファンの存在がどれほど重要であったかは言葉で説明できない。ユニホームを着てキャプテンマークを巻いてプレーし、皆さんを誇らしい気持ちにできたのなら幸いだ」とつづり、サポートしてくれた家族にも感謝の意を表した。

 またテリーはアストン・ビラで過ごした時間についても言及し、「素晴らしいファンを持つこのような名高いクラブを代表してプレーすることができたのは格別だった」と続けた。「これからやって来る人生の次なる一章や挑戦を楽しみにしている」 (c)AFP/Julian GUYER