【10月6日 AFP】インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州で、人食いトラの駆除に当たるチームが用いていたゾウが夜間にはぐれ、女性1人を踏み殺した。森林当局者が4日、明らかにした。

 最大で13人を殺したとされる雌のトラの捜索作戦には、この個体を含め5頭のゾウが従事。

 森林当局のA・K・ミシュラ(A.K Mishra)氏はAFPに対し、「問題のゾウはベースキャンプを離れ、夜間に20キロほど移動して女性1人を殺した」と語った。

 このゾウは後に捕獲され、作戦に参加させていたゾウ5頭すべてが任を解かれた。

 現地紙インディアン・エクスプレス(Indian Express)は、犠牲となった女性は35歳だったと報じている。

 駆除対象となっていた人食いトラは、この1年で村人5人を殺したとされる一方、当局は2016年にさかのぼる犠牲者8人についても、このトラの仕業だった可能性があるとみている。

 通常はトラが人を襲うことはないものの、トラは一度人を襲うと人肉の味をしめると考える専門家もいる。(c)AFP