■シェア自転車の収益は赤字?

 壊れた自転車の「墓場」は、シェア自転車企業が費用負担をして処分しなければならない。証券会社系調査会社である「申万宏源(SWS Reserch)」が9月に出した調査報告書には、シェア自転車企業は主として資本市場からの出資に頼り急激な拡張をしてきたが、高い消耗と損壊率により、維持運営コストが高くなり、収益は悪化しているという。

 モバイクの親会社である「美団点評(Meituan Dianping)」が株式上場する前に公開した上場説明書には、4月にモバイクを買収した26日間での売上げは1億4700万元(約25億円)だったが、償却費と運営コストを引くと4億元(約67億円)を超える損失が出た勘定となる。

「美団点評」の株式上場後、王興(Wang Xing)董事長兼CEOは「モバイクの損失」について「美団はモバイクの事業を長い目で見ており、現在の状況は想定の範囲内、価値のあるサービスにする自信がある」とコメントした。

 ofoの経営も順調とは言えない。上海鳳凰自転車への6800万元(約11億円)の代金不払いで係争中だ。

 シェア自転車の歩む道はまだ遠く険しい。(c)CNS/JCM/AFPBB News