【9月28日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)で欧州開催では25年ぶりとなる勝利を目指す米国選抜は、米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏から金言を授かった。

 28日に大会開幕を控える米国選抜は、熱心なゴルフファンであるジョーダン氏に対して、6900席を誇るグランドスタンドの前で行われるティーオフにおいて、敵地ファンの騒々しい声にどのように対処すべきかアドバイスを求めた。

 現役時代に通算6度のNBAファイナル制覇を成し遂げたジョーダン氏は、同シリーズでは敵地で18戦中13勝を記録しているほか、一時期には米大リーグ(MLB)のマイナー選手としてプレーするなど、万能のスポーツ選手として活躍した。

 メジャー3勝のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)は27日、報道陣に対して、「彼は観客の声をいかにして聞かないようにするか話していた。それと同じことだと思う」とすると、「だけど、そのことに加えて、彼は観客を黙らせるのが待ちきれなかったはず。試合が終わってコートを去るとき、ブーイングなどの声が聞こえてきても、それが小さくなっていたら心の中で笑い飛ばせるからね。それは、望み通りの結果になったということで、すごくクールだと思った」とコメントした。

 英国のベルフライ・ブラバゾンコース(The Belfry Brabazon Course)で開催された1993年大会で勝ったのを最後に、米国選抜は欧州コースで5連敗を喫しており、惨めな結果が続いている。

 しかし、今回で4回目のライダーカップ出場となる29歳のリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)は、ジョーダン氏と一緒に過ごす機会に恵まれたことを明かし、「幸運なことに、地元南フロリダでMJ(ジョーダン氏)と一緒に過ごす機会があって、一緒に少しゴルフをしたんだ」「ご想像の通り、彼はかなり手ごわい相手だ。特別だよ」と話した。

「現役時代に対戦した相手のことや、誰が最強の敵だと思ったか話してくれた。それは、チームのことだけでなく個々の選手も含めてね。それと、どのようにしてホームゲームとアウェーゲームを戦ってきたかもだ」「目の前の試合やプレーオフの大舞台に、チームメートと一緒にプレーすることについて聞けたのは、最高にクールだった」 (c)AFP