【9月14日 CNS】2017年の中国の新エネルギー自動車販売台数は、前年比53%増の77万7000台で、3年連続世界一の新エネ車生産・販売国となった。

 中国の自動車産業は外資参入規制が厳しく、中国メーカーは中国の新エネ車市場で絶対的な優勢を保ってきた。

 だが、補助金の縮小と新エネ車生産の外資規制緩和で、中国ブランドのメーカーは圧力を感じている。さらに最近、ある「外来種」が入ったことで、中国企業は穏やかではいられなくなった。

 2か月前、テスラの巨大工場が上海に建設されることが決まった。電気自動車(EV)を年50万台生産する計画だったが、現地法人の経営範囲はEVと部品、電池などの技術開発、技術サービス、技術コンサルティング、技術移転にとどまっていた。

 2か月たった今、テスラの中国工場計画は、順調に進展している。同社の上海子会社の資本金は、1億元(約16億円)から46億7000万元(約760億円)に増え、経営範囲は電池管理システムとEVエンジン生産などに拡大した。新エネ車製造の足場を着々と固めている。

 テスラは18年の株主総会で、「20年に中国で『Model3』を量産する」と表明している。

 中国企業にとって、テスラの進出は危機だろうか、それともチャンスだろうか。