【9月14日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は今季、球団史上では1946年以来となるシーズン100勝を突破し、今度は1912年に樹立したチーム最多記録のシーズン105勝を目指している。

 本拠地で行われた12日のトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)戦で、レッドソックスは左腕のデビッド・プライス(David Price)が7回を無失点、7奪三振、3安打に抑える好投を見せて1-0で勝利した。

 プライスはチームが一世紀ぶりの大記録を射程にとらえていることについて、「本当にすごいことだ」とすると、「レッドソックスは歴史を積み重ねてきた球団で、それは本当に素晴らしい。このチームはこれまで数々の歴史をつくっていて、そういったチームと同じ状況にいるというのは、それだけ一貫性が高いということだ」とコメントした。

 1901年に球団が創設され、1903年に行われた最初のワールドシリーズを制したレッドソックスは、105勝47敗を記録した1912年にもタイトルを獲得すると、1918年までの7年間で4度の優勝を果たした。

 レッドソックスは1918年のワールドシリーズでシカゴ・カブズ(Chicago Cubs)を破っているが、今季のナ・リーグで最高成績を記録している同球団とは、来月の頂上決戦で対戦する可能性がある。

 両チームはここ最近でともに歴史的な「呪い」から解放されており、レッドソックスが2004年にセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)をスイープして1918年以来のワールドシリーズ制覇を果たしているのに対し、カブスは2016年に北米スポーツ史上最長となっていた記録に終止符を打ち、同シリーズ優勝を飾った。

 レッドソックスは現在、エースのクリス・セール(Chris Sale)が左肩の炎症を抱えて8月以降は6イニングしか投げられていないという状況に直面しているが、プライスは7月のオールスターブレーク以降、5勝0敗で防御率1.56の好成績を記録している。

 大車輪の活躍を見せているプライスについて、レッドソックスのアレックス・コーラ(Alex Cora)監督は、「戦力が一人欠けると、他の選手が立ち上がらなければならなくなる。それが彼である必要はなかったが、やってくれた。本当に素晴らしい」と称賛した。(c)AFP