【9月7日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・ソーシア(Mike Scioscia)監督が5日、右肘に新たな損傷が見つかった中で2本塁打を放った大谷翔平(Shohei Ohtani)の反発力を称賛した。

 大谷は同日のテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)戦の数時間前に右肘靱帯(じんたい)に新たな損傷が見つかり、長期離脱する可能性が浮上していた。それでも大谷は、打者としては出場可能とみなされて試合に出ると、自身今季17号と18号となる2本塁打を記録し、チームの9-3の大勝に貢献した。

 ソーシア監督は大谷について「タフな子だ。肉体面だけでなく、精神面でもね」と話し、「野球を理解しているし、壁というものを理解している。自分の才能を自覚しているし、それに今夜は当たっていた」と続けた。

「今後のことや、肘に関する決断はいったん忘れて、ただグラウンドへ出てプレーし、ボールを打った。これまでも投手として、また打者として、そうやってきたのだろう」

 肘の故障でしばらくマウンドを離れていた大谷は、2日に復帰登板を果たしたばかりだったが、UCL(内側側副靱帯)に新たな損傷が見つかったことが球団から発表されている。内側側副靱帯の損傷は野球選手にとって深刻なけがで、靱帯を再建するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受けた場合、通常は復帰まで少なくとも1年を要することになる。(c)AFP