【9月3日 CNS】中国・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)南寧(Nanning)税関は8月29日、梧州市(Wuzhou)の企業が製造した純正蜂蜜が税関の検査を合格し、日本向けに輸出する予定だと発表した。広西産の蜂蜜が日本向けに出荷されるのは、26年ぶり。

 輸出される蜂蜜は280ドラム分、81.2トン。価額は124万2000元(約2020万円)で、名古屋に向けて出荷される。出荷に先立ち、梧州税関は企業の輸出申告に基づき抜き取り調査を行い、オキシテトラサイクリンなど抗生物質15種の残留状況を検査した結果、すべての項目が日本の基準を満たすことを確認した。

 税関によると、1992年以降、広西産蜂蜜の日本向け出荷は停止していた。梧州税関は数年来、梧州の輸出用蜂蜜の品質を向上し、日本への輸出を再開して企業が自信を取り戻すため、企業に対する補助・育成を行ってきた。現時点で、養蜂場8か所、蜜蜂24000群が登録され、蜂蜜原料の安全が確保されているとしている。

 梧州税関食品工業品監督管理科の責任者は、「日本向けの輸出再開は、梧州市の養蜂製品の品質が新たなレベルに達し、企業の技術水準が国際的に最先端に達したことを表している」と語った。

 今後、梧州市の輸出企業は広州市(Guangzhou)で設立した全国で初めての蜜蜂産業の交易プラットフォームで日本、欧州、東南アジア市場などの顧客とオンラインでの取引を進め、今年末には成約高2000トン超、1200万ドル(約13億3000万円)を目指すという。(c)CNS/JCM/AFPBB News