クラッシュ引き起こしたヒュルケンベルグ、Haloの価値を再考
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【8月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)は30日、26日に行われた18F1第13戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2018)決勝で多重クラッシュを引き起こしたことを受け、議論を呼んだコックピットの安全装置「Halo」に関して再考したと明かした。
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ベルギーGPのクラッシュでは、ヒュルケンベルグに追突されて浮き上がったマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のマシンが、ザウバー(Sauber)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)のマシンのコックピットにあるHaloをかすめながら飛んでいった。
週末にモンツァ・サーキット(Autodromo Nazionale Monza)で行われる第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2018)に向けた記者会見でヒュルケンベルグは、入り交じった感情を抱えているものの、Haloが「有益」だったと認識していると語った。
長らく「Halo」を批判していたヒュルケンベルグは、「いまでもHaloやその装置を熱烈に支持しているわけではない。その一方で事実を見つめなければならないし、確かにそれはF1に何かしらをもたらすと認める。特に、自分たちがマシンの中で恩恵を受けている安全面では」とコメントした。
「だからこそ葛藤しているし、複雑な思いがある。それでも、いずれにしても自分の責任ではないし、それが現実だ。Haloが非常に有用であること、そしてそれが良い装置であることが証明された」
「もしHaloがなかったらどうなっていたかは、ただ推測することしかできない。しかし、タイヤ痕がHaloの全体に広がっていたことを考えると、その結末は明らかだったように思える。個人的な考えを言えば、頭部を安全な状態に保ってくれたから、Haloは非常に良い働きをしてくれた」
無傷で済んだルクレールは当初、リタイアを余儀なくされたことに何よりもいら立っていたと話した。
ルクレールは「後になってあの瞬間の写真を見返すと、もしHaloがなかったらどうなっていたか分からなかった」とした上で「でも、頭の上にHaloがあって幸運だったのは間違いないことだ!」と続けた。
「F1の世界では、Haloはあるべきものだ。たとえ見た目がどうであろうとね。そんなことはまったく重要ではないと思う」 (c)AFP