【8月25日 AFP】米ハワイ州は24日、ハリケーン「レーン(Lane)」の接近により猛烈な雨に見舞われた。現地では土砂崩れや大規模な洪水が発生しており、当局は強く警戒を呼び掛けている。

 米国立気象局(NWS)ホノルル支局が午前2時(日本時間午後9時)に出した速報によると、現在のレーンの勢力は5段階中3番目に強い「カテゴリー3」で、風速は53メートルを超えている。

 レーンの中心部は現在、ホノルルの南約322キロにあり、24日夜までに主要な島々の一部の上空または「危険なほど近く」を通る見込み。

 米連邦緊急事態管理庁(FEMA)のブロック・ロング(Brock Long)長官は、大規模な停電が起こる恐れがあると警告。市民に対し、重大な影響や損害が生じる恐れがあることを認識するよう訴え、「停電が長時間に及ぶ可能性や、インフラに重度の影響が出ることを想定する必要がある」と述べた。

 国立気象局は、すでにハワイ島が「壊滅的な洪水」に見舞われていると発表。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)によれば、同島ではハリケーンの風の強い側にある数か所でこれまでに600ミリを超える雨が降った。また、州内の数か所では今後、降水量が760〜1000ミリに達する可能性があるという。

 緊急事態当局はすでに16か所に避難所を設置しており、さらに19か所を設置する予定。(c)AFP/Ronit Fahl