「記憶に留めておく一枚の報道写真」

この写真は、東日本大震災が起きた翌日の宮城県気仙沼市の写真である。私はこの震災を被災地の宮城県で経験した。東京の大学に通うようになってから、被災していない地域に住んでいた人たちは地震の危険性や震災による被害は連鎖すること・長引くことに対する意識や考えが薄いように感じた。もしかすると、大きな震災を経験していない世界の人々はもっと意識が薄いのかもしれない。私は、震災の危険性やその後の被害について私たちはより強く問題意識を持つべきだと考え、この写真を選んだ。この写真から私たちが学ぶべきことは、いつ・世界のどこで・どれくらいの規模の地震が起きるかわからないことである。そして、その地震はどのようなかたちで私たちの生活に影響するのかを考える必要もあるのではないだろうか。この写真を通して、震災から7年が経った今、東日本大震災を「過去の出来事の記憶」で片付けず「歴史」として学んでいく重要性を提言したい。


明治大学 及川珠璃 資源・環境セクション