【8月24日 AFP】イランで体制転覆を企てたとして有罪となり、2年以上にわたって服役している英国系イラン人のナザニン・ザガリラトクリフ(Nazanin Zaghari-Ratcliffe)さんが23日、3日間の釈放を認められた。

 電撃的に釈放されたザガリラトクリフさんは、首都テヘラン郊外で幼い娘を含めた家族と再会を果たした。ザガリラトクリフさんの夫が率いる釈放要求運動「フリー・ナザニン(Free Nazanin)」の声明によると、ザガリラトクリフさんは再会について「たくさん泣いた。本当に胸がいっぱいだった」と話したという。

 英国のジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)外相はザガリラトクリフさんの一時的な釈放について「非常に朗報だ」とコメント。「しかし投獄されていること自体、甚だしい不正であり、ザガリラトクリフさんは永久的に解放されなければならない。そのために、あらゆる努力が続けられる」とツイッター(Twitter)で表明した。

 ロイター通信(Reuters)の慈善団体「トムソン・ロイター財団(Thomson Reuters Foundation)」に所属するザガリラトクリフさんは、2016年4月にテヘランの空港で身柄を拘束された。体制転覆を企てたとして禁錮5年の刑に服しているが、ザガリラトクリフさんは罪を否認し続けている。(c)AFP/Joe JACKSON