【8月24日 AFP】シリアで拘束され、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の狙撃手と婚姻関係にあった女性が、同組織に物的支援をしたとして起訴された。米司法省の発表で23日、明らかになった。

 サマンサ・マリー・エルハッサニ(Samantha Marie Elhassani、旧姓サリー)被告(32)は、米国に居住していた2014年と、2015年のシリア渡航後に、ISの戦闘員2人に対して兵器の入手と資金獲得の支援をしたとされる。

 22日夜に提出された起訴状によると、エルハッサニ被告はISを支援したとして2つの罪に問われている。

 同被告は別の米国人1人と共にシリアで身柄を拘束され、裁判を受けるため7月に米国に送還された。

 エルハッサニ被告は米メディアに対し、IS支援者の夫ムサ・エルハッサニ(Moussa Elhassani)にだまされてシリアの紛争地に渡り、その後は子どもたちを守るために夫の元にとどまったと主張している。また、シリアに到着した途端に、それまで優しかった夫が、急に厳しく、暴力的になったとも述べた。4月に行われた米CNNのインタビューでは「私は囚人のようだった」と語っていた。

 複数の報道では、エルハッサニ被告の息子はISのプロパガンダの映像に登場しており、また、夫は無人偵察機による攻撃で死亡したと報じられている。(c)AFP