【8月23日 AFP】スペインサッカー選手会(AFE)は22日、スペイン1部リーグの試合を米国で行うという議論を呼ぶ計画を「金とビジネス」のみに基づいた決定と激しく非難し、ストライキも辞さない構えを示した。

 AFEのダビド・アガンソ(David Aganzo)会長は、レアル・マドリード(Real Madrid)のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)やFCバルセロナ(FC Barcelona)のセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)ら、多くの選手が参加した会合を終えた後、「スペイン国外でプレーをするというこの計画のように、選手に直接的な影響が出る一方的な決定に、われわれはうんざりしている」とコメントしている。

 スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)は16日、市場拡大の一環として北米で1試合を開催する計画を発表していた。対象チームや会場はまだ発表されていないが、スペインの日刊紙パイス(El Pais)は、米国でのリーグ戦は2018-19シーズンから実施され、バルセロナかレアルのいずれかが渡米するもようと報じている。

 アガンソ会長は、AFEが9月にLFP幹部に対し、この計画を諦めるように説得を試みると明かした。

 仮に失敗に終われば、「9月の終わりから10月の初めにかけて行動を起こさなければならない」とアガンソ会長は続け、AFEは「行き着くところまで行く準備」があると、「ストライキ」の可能性をにおわせた。

「サッカーが金とビジネスのためだけにプレーされているのは見慣れている」とするアガンソ会長は、LFPがもはや「選手の健康やリスク」を考慮していないとしている。(c)AFP