【9月2日 AFP】ブラジルのアマゾン(Amazon)の中心にある人口6万人の町テフェ(Tefe)を移動するには、船が最適だ。外からテフェまでは、川または空から来るしかない。

 テフェはアマゾナス(Amazonas)州の州都で、ジャングルの中の都市、マナウス(Manaus)から西に約500キロに位置する。マミラウア持続可能開発保護区(Mamiraua Sustainable Development Reserve)で働く研究者たちにとって、テフェは文明社会に触れられる最後の町だ。地元の発電所には、マナウスから船で届く高価だが汚染物質を排出するディーゼル燃料が使用され、インターネットアクセスは人工衛星を介している。

 テフェに来るには二つの方法がある――マナウスから50分飛行機に乗って小さな滑走路に着陸するか、3日間船に乗るか。果物、家具、テレビのアンテナまで、あらゆるものが船に載せられ川から運ばれて来る。

「車を持つのはお勧めできない。町を動き回るには川が唯一のルートだ」と、モーターボートを運転するジョアンさんは言う。「フライヤー(flier)」と呼ばれるこのようなモーターボートが何隻も町の川を縦横無尽に走っている。

 ボートのエンジン音と、通りでDVDや地元の果物、アサイーの実などを売る呼び声が混ざり合い、まるで町のテーマ曲のように響いている。(c)AFP