【8月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算3度の総合優勝を記録した名ドライバーのニキ・ラウダ(Niki Lauda)氏が、休暇中に感染症を患い、肺の移植手術を受けた。オーストリア・ウィーンの総合病院が2日、「移植は成功した」とする短いコメント文とともに明らかにした。

 地元紙エスタライヒ(Osterreich)によると、現在69歳のラウダ氏は肺感染症を悪化させ、前週スペイン・イビサ(Ibiza)島での休暇を途中で切り上げた。1975年に初めてF1の世界王者となった同氏は、その翌年に独ニュルブルクリンク(Nurburgring)で行われたドイツGP(German Grand Prix)で恐ろしいクラッシュに遭遇し、重度のやけどを負いながらも死を免れた。

 そうした大事故を経験しながらも1977年と1984年に世界タイトルを獲得し、1997年と2005年には腎臓移植も受けたラウダ氏は、2度の結婚を経てルーカス(Lukas)さん(39)とマティアス(Mathias)さん(37)、そして8歳の双子であるマックス(Max)君とミア(Mia)さんの4人の子どもを授かった。

 ラウダ氏は現在もF1界に深く関わっており、王者メルセデスAMG(Mercedes AMG)で非常勤会長を務めているほか、航空会社を創業したこともあった。(c)AFP