中国で過熱する早期教育ブーム 「即効性」求め迷走する保護者たちはカモ?
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【8月4日 東方新報】「大きくなたら音楽、美術、ダンス。小さいうちは注意力と手足の訓練……」
早期教育教室の営業スタッフがよどみなく説明を聞きながら、二人の子を持つ母親の舒繡さんは分厚い資料を手に、心の中で費用を計算した。
営業スタッフはさらに畳みかけた。「お子さんを負け組にするわけにはいかないでしょう」
授業料は1回ごとに200~400元(3300円~6600円)。習い事に週2回行けば、1年で2万元(約33万円)。授業料がもう少し高いクラスだと、1年に3~4万元(約49万円~66万円)かかる。
舒さんは長女を、「2018年早期教育ブランドランキングトップテン」を自称する早期教育教室に通わせていた。1回の授業料は300元(約4900円)と高額だが、最近になって、無資格業者だと判明した。
田明さんは、北京の小学校教師だ。教育の専門家として、保護者からの相談も多い。2年前、田さん自身も女児を出産。他人の子どもについてはアドバイスできたのに、自分のことになると分からないことばかりだ。
田さんは先月、早期教育教室に3万元を支払い、娘に毎日、半日の教育を受けさせることにした。
「あなたは教師なんだから、自分で英語、数学、文字を教えられるでしょ。なぜそんな教室に通わせるの」。同僚にはそう聞かれた。だが田さんは、早期教育から成果を得られるなら、3万元を払う価値があると考えた。「ほかの子どもとの交流を通じて、学べるものもあるだろうから」
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