【8月13日 Xinhua News】中国蒙古族の伝統では、毎年夏の盛り、水や草が豊かに美しく、家畜がたくましく肥える時期にナーダムが開かれる。ナーダムとは娯楽や遊びを意味するモンゴル語で、伝統的な「男子の三芸」とされる競馬、モンゴル相撲、弓射のほかに、シャタル(モンゴル将棋)の対局や魅惑的な歌と踊りも定番となっている。

 夏の盛りの最も美しい草原で、今年もまた草原の祝祭が始まった。第14回チンギスハン観光文化ウイークが28日、中国内モンゴル自治区オルドス市のチンギスハン陵観光区で開幕した。

 チンギスハン陵観光区党工作委員会 モンカバルド副書記

 この活動を通じて、より多くの観光客に蒙古族の伝統文化を体験してほしい。より広範囲で蒙古族の伝統文化を保護・継承し、保護を通じて(伝統文化を)より多くの観光客に披露したい。

 【解説】チンギスハン観光文化ウイークの開催は、現地の経済発展をけん引する働きに加え、真夏に草原に来る観光客に、モンゴル族文化理解の機会を提供するもの。今年のオルドスは雨に恵まれ、草原にはマイカーの家族連れ観光客が多数訪れている。

 チンギスハン陵観光区党工作委員会 モンカバルド副書記

 今年のオルドスは雨に恵まれ、特にチンギス陵のあたりでは連日雨が降ったので、周囲は一面の緑に覆われ、素晴らしい景観になっている。この数年、大型の(ツアー)団体はやや減り、マイカーでやって来る家族旅行客が増えている。周辺の農民や牧畜民も草原観光などの企画をして、農村や牧畜地区の牧畜民の生活体験で観光客を引きつけている。

 【解説】今回のナーダムは8月4日まで開催され、期間中はソム・ハルワハという弓射やオルドスのブフ(モンゴル相撲)、競馬の試合が行われるほか、エジンホロ鎮第12回伝統ナーダム大会民族歌謡・民族舞踊・民族音楽コンテスト、第4回「大草原の魅力、ナーダムにようこそ」農民牧畜民風運動会などの多彩なイベントが予定されている。(c)Xinhua News/AFPBB News