【8月2日 AFP】大韓サッカー協会(KFA)は1日、同国代表の孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)が今月開催される第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)に出場する代わりに、来年1月に行われる第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)の最初の2試合を欠場することで、同選手の所属クラブであるイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と合意したと発表した。

 KFAの広報によると、孫は今月11日にトッテナムの選手としてニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)とのプレミアリーグ開幕戦を迎えた後、アジア大会が行われるインドネシアに向かう。仮に韓国がアジア大会で優勝すれば、孫の兵役は免除される見通しとなっている。

 トッテナムは当初、フラム(Fulham)とのリーグ戦が行われる18日まで孫をチームに残しておきたいと考えていた。そうなれば、同選手は8月14日から9月2日まで開催されるアジア大会のグループステージを事実上欠場することになっていたが、トッテナムは孫が今年11月の国際親善試合に加え、来年1月7日に行われるアジアカップのフィリピン戦と同11日のキルギス戦を欠場するのを条件にKFAとの間で契約をまとめ、態度を改めた。

 韓国代表では、ベスト4に進んだ2002年のW杯(World Cup)や、金メダルを獲得した2014年の第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)などに出場した選手らが、21か月にわたる兵役を免除されている。しかし、当時の所属チームだったドイツ・ブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)がチームから離れることを認めなかったため、孫は2014年のアジア大会には出場できなかった。

 現在はトッテナムの一員として米国ツアーに参加している孫は、「アジア大会を理由にプレミアリーグが開幕するタイミングでチームメートのもとから離れるのは残念だ」と述べた。英紙デーリー・メール(Daily Mail)によれば、孫は「代表チームでプレーするのは重要なことであるが、正直に言えば申し訳なくも思っている」と話したという。(c)AFP