【7月11日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権は10日、追加関税の対象となる2000億ドル(約22兆2000億円)相当の中国製品のリストを公表した。9月にも発動する可能性がある。世界の2大経済大国である米中による貿易戦争がさらに激化した形だ。

 魚介類から化学製品、金属、タイヤまで、数千品目に10%の関税を上乗せする。

 米政府は先週、340億ドル(約3兆8000億円)相当の中国製品に25%の関税を発動し、中国政府は直ちに報復措置を実施した。これに対し、トランプ氏はさらに対抗措置を取ると表明していた。

 米通商代表部(USTR)は8月末に対象製品に関する公聴会を開く予定。当局者によると、リストの最終的な取りまとめには2か月ほどかかる見通し。最終案が完成次第、トランプ氏が発動を決めることになる。

 USTRのロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)代表は声明で「中国が報復に訴え、(貿易)慣行を変えないため、大統領は中国からの輸入品2000億ドル分に対する10%の追加関税を課すプロセスに入るよう指示した」と説明した。(c)AFP