【7月3日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は2日、決勝トーナメント1回戦が行われ、日本はベルギーを相手に2点のリード奪いながらも後半アディショナルタイムに失点し、2-3で敗れた。

 日本にとっては、最も苦々しい形での敗退となった。

 後半アディショナルタイム4分、カウンターアタックからナセル・シャドリ(Nacer Chadli)がネットを揺らしてベルギーが準々決勝進出を決めると、日本の選手たちはピッチの上に崩れ落ちた。

 大会前から優勝候補の一つに挙げられていたエデン・アザール(Eden Hazard)を擁するベルギーは、ブラジルが待つ準々決勝に駒を進めている。しかし、日本は後半の中盤に差し掛かる前に2ゴールを手にしながらも母国に帰ることになった。

 吉田麻也(Maya Yoshida)がDFラインを指揮し、GKの川島永嗣(Eiji Kawashima)も重要なシュートブロックをいくつか見せるなど日本は見事に統率されたパフォーマンスを披露し、結果以上に値すると感じることになるだろう。

 後半開始からすぐに生まれた原口元気(Genki Haraguchi)の得点と乾貴士(Takashi Inui)による見事なゴールは、どちらも世界最高の舞台でプレーするにふさわしいゴールであり、ピッチ上では技術面での質の高さを感じさせるプレーが数多くあった。

 後半開始直後、ウインガーの原口がファーサイドのゴール隅にシュートを放ち、大柄なティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)が守るゴールをなんとかして破り、日本がリードを手にした。

 さらに、スペイン1部リーグのレアル・ベティス(Real Betis)と契約したばかりの乾は、香川真司(Shinji Kagawa)からパスを受けるとペナルティーエリアの外側から素晴らしい一撃を沈めて、自らが成せることを示した。

 日本は、W杯の舞台で初めてとなる準々決勝へそのまま進むかに思われた。

 しかし、その後2失点してスコアが2-2になると、日本は同点のまま延長戦に持ち込める可能性もあったが、最後のCKで賭けに出たところを突かれ、途中交代で入ったシャドリにゴールを許した。(c)AFP