金正恩氏「経済制裁は苦痛」、中国に解除協力求める 読売
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【7月1日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長が、先日訪中した際に習近平(Xi Jinping)国家主席に対し、対北朝鮮の経済制裁に苦しめられているので制裁解除に努力してほしいと要請していたと、読売新聞(Yomiuri Shimbun)が1日、報じた。
読売新聞が中朝首脳会談に詳しい複数の関係筋の情報として伝えたところによると、金委員長は先月の3度目の訪中で習主席と会談した際、「経済制裁で大きな苦痛を受けている。米朝首脳会談を成功裏に終わらせたのだから、制裁の早期解除に努めてほしい」と協力を要請し、習主席は「最大限努力する」と述べたという。
また金委員長が、米国との非核化協議では北朝鮮を支援してほしいと習主席に要請したところ、習主席は北朝鮮の改革開放を積極的に支援していくと答え、米国との協議に臨む際は中国に相談することを継続するよう求めた。
北朝鮮と中国は冷戦時代からの同盟国ながら、北朝鮮が核実験を実施し、これを受けて中国が対北制裁を支持するなど、一時、関係は冷え込んでいた。だが金委員長は中国を経済外交両面での後ろ盾と見なし、指導者に就任して以降初の外遊先として3月に中国を訪問。これ以降も2度中国を訪れ、習主席に会っている。(c)AFP