【6月18日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は17日、グループEの試合が行われ、ブラジルはスイスと1-1で引き分け、6度目の世界一に向けて初戦で弾みをつけることはできなかった。

 王者ドイツがメキシコに0-1で敗れる波乱が起きたこの日、ブラジルはフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の素晴らしい一撃で先制点を奪うなど、前半は優勝候補に挙げられる理由を示すパフォーマンスで試合を支配した。

 しかし前半の猛攻を1点でしのいだスイスは、後半5分にシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)のCKにシュテフェン・ツバー(Steven Zuber)が合わせて同点ゴールをマーク。ブラジルはとどめをさすことができなかった代償を支払うこととなった。

 4か月ぶりの公式戦となったネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)、ウィリアン(Willian Borges da Silva)の3トップの後ろでコウチーニョが攻撃的布陣の中心的役割を担ったブラジルは、序盤からスイスを圧倒して先制点を挙げるのは時間の問題だった。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)にクラブ歴代最高額で加入したコウチーニョは、前半20分にルーズボールをペナルティーエリアの外で拾うと、得意の位置からスイスのGKヤン・ゾマー(Yann Sommer)の守るゴールのファーサイド隅に鋭く弧を描いたシュートを突き刺した。

 試合勘の欠如をものともせず輝きを放ったネイマールは、シュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichtsteiner)、ファビアン・シェル(Fabian Schaer)、ヴァロン・ベーラミ(Valon Behrami)の警告を誘うなどスイスのディフェンスを手玉に取った。

 しかし、チアゴ・シウバ(Thiago Silva)とジェズスがCKのヘディングを枠から外し追加点を奪えなかったブラジルは、後半立ち上がりにそのツケを払うこととなった。

 スイスはそれまでは相手に脅威をほとんど与えることができなかったが、シャキリのCKで生じたブラジルの守備陣のギャップをついたツバーが同点ゴールを挙げた。

 初戦で勢いをつけることができなかったブラジルは、22日に控えるコスタリカとの第2戦では重圧にさらされることになる。

 同日早い時間に行われたグループEのもう1試合では、セルビアがコスタリカに1-0で勝利している。(c)AFP