【6月17日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)でフランスに1-2で敗れたオーストラリアのベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督は、W杯の歴史上初めてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が使用されたこの試合を担当したウルグアイ人のアンドレス・クンハ(Andres Cunha)主審に苦言を呈した。

 アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)はカザニ(Kazan)で行われたこの試合でPKを決め、これは同大会の歴史上初めてVARの使用がゴールを手助けしたケースとなった。フランスは、後半13分に決まったこのゴールでリードを奪った。

 ファン・マルワイク監督はチームが見せたガッツを称賛した一方で、クンハ主審に対する失望を隠すことはなかった。

 クンハ主審がプレー映像を確認するためタッチラインに向かったのを見たときの反応について問われたファン・マルワイク監督は、「私は主審に対して非常に正直であってほしいと願っていたが、あの瞬間はビデオスクリーンに向かってほしくはなかった」と話している。

「彼が立っているのが見えた。ボディーランゲージから察するにPKかどうか分からないようだった。私のポジションからはね」「それでも審判は判定を下さなければならない。フランス、あるいはオーストラリアにね」

「たくさんの反応を受け取った。PKだと言っていたのは10人のうち7人で、PKでないと言っていたのは3人という感じだった」「だから私は分からないんだ。ビデオ映像を見なければね」

 また、ファン・マルワイク監督は「5万人の前で判定を下すのはとても難しいことだが、それでも決断しなければならない」とも話している。

「接触があった瞬間、彼は非常に近い位置にいた。そしてプレー続行の決定を下した」

「彼も人間であり、誰もがミスを犯す」 (c)AFP