【6月9日 AFP】米大統領選へのロシア干渉疑惑を捜査しているロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官の捜査で8日、2016年米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営の選対本部長を務めていたポール・マナフォート(Paul Manafort)被告が司法妨害の罪で追起訴された。マナフォート被告の下で活動していたコンスタンティン・キリムニック(Konstantin Kilimnik)被告も同罪で新たに起訴された。

 キリムニック被告は、元々は軍で訓練を受けた言語専門家で、ロシアの情報機関とつながっているとされる人物。マナフォート被告とキリムニック被告は今回、証人への不当干渉の罪に問われた。

 モラー検察官側は今月4日、マナフォート被告は自身が行ったとされるマネーロンダリング(資金洗浄)と銀行詐欺の公判における証人2人にキリムニック被告を通じて接触し、偽証するよう働きかけていたと述べていた。

 今回の起訴により、モラー検察官による13か月にわたる捜査によって起訴された人数は20人となった。このほか3社が起訴されている。モラー検察官は2016年の米大統領選のトランプ陣営とロシアが共謀を行ったかどうかについて広範な捜査権を有している。(c)AFP