【5月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するエジプト代表モハメド・サラー(Mohamed Salah)が、レアル・マドリード(Real Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝で負傷した肩を治療するため、29日にスペインへ行くことになった。

 エジプトサッカー協会(EFA)は28日、サラーが来月のW杯ロシア大会(2018 World Cup)に間に合わせるため、周囲の勧めに従ってスペインでのリハビリを選んだと発表。同選手は「日曜日(27日)からリハビリを開始」し、「治療期間中」はリバプールの医療スタッフが付き添うことになるとしている。

 2017-18シーズンにリバプールで公式戦合計44得点を記録したサラーは、26日の試合でレアルの主将セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)と交錯し、左肩を押さえて涙を流しながらピッチを後にした。このアクシデントにより、来月14日から7月15日まで開催されるW杯への出場が危ぶまれている。

 しかし、サラーは大会までに復帰できることを「確信している」として、27日には自身のツイッター(Twitter)に、「とてもつらい夜だったが、僕はファイターだ。可能性はどうであれ、皆さんが誇れるようにロシアでプレーすると確信している」と投稿していた。

 エジプトの地元メディアによると、サラーは3週間ほどはボールを激しく蹴ることはできない見通しとなっている。一方、同選手について「エジプトのシンボル」と称しているEFAは、関係者が30日にサラーを見舞って激励するとしている。

 来月1日にイタリア・ベルガモ(Bergamo)でコロンビアとの最初の強化試合に臨む予定のザ・ファラオズ(The Pharaohs、エジプト代表の愛称)は、W杯でグループAに入っており、同15日のウルグアイ戦で大会初戦を迎え、その後はロシア、サウジアラビアと対戦する。(c)AFP