■パンダ保護における科学技術と成果は最多

 中国政府が実施した国内絶滅危惧野生動物を保護するプロジェクトの主要研究施設の一つとして、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は科学技術を用い、人工飼育下のパンダの健全な成長や野生パンダの保護に努めてきた。

 現在、ジャイアントパンダは同基地内に97頭、関連施設に13頭、中国国内の各動物園に42頭、海外には20頭(米国、日本、カナダなど5か国)。また同基地内には、専門の科学技術部門のほか、政府と共同で設立した国家重点実験室、全国のの研究者たちが集まる科学技術研究所など、多くの研究施設があり、約70項目に上る研究成果を挙げている。

■全国野生動物保護の教育模範

 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は、施設の豊富な科学教育資源と人材を充分に活用し、国内外に向けてパンダなど希少、絶滅危惧動物の保護理念を訴え、重要な社会的役割を果たしている有数の保護教育機関でもある。

 同施設は現在、さまざまな国や機関と協力し、広いネットワークを形成し、「全国青少年科技教育基地」「国家科学普及教育基地」「国家環境保護科学普及基地」など評価されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News