【4月28日 AFP】2009年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)王者で2016年に第一戦を退いていたジェンソン・バトン(Jenson Button)が27日、今季からFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦すると表明した。

 耐久レースとしては1999年にスパ・フランコルシャン24時間レース(24 Hours of Spa)に出場した経験を持つバトンは、参戦中のスーパーGT(Super GT)第2戦富士と日程が重なる来月上旬の開幕戦を除き、6月16日と17日に行われるルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)を含むWECの全レースに参戦する。

 ロシア企業傘下のSMPレーシング(SMP Racing)でインディカードライバーのミカエル・アレシン (Mikhail Aleshin)と元F1レーサーのビタリー・ペトロフ(Vitaly Petrov)とタッグを組むことになったバトンは、チームの公式ウェブサイトに掲載された記事で、「自分とチームメート2人がそれぞれ違ったレースの経験を持ち、チームも耐久レースにおいて素晴らしい実績があることから、われわれには前線で戦って優勝する可能性が大いにある。レースが待ちきれない」と語ったと伝えられた。

 SMPのウェブサイトに投稿された動画で「ご想像の通り、ルマンに出場することはずっと前からの夢だった」と語ったバトンは、ルマン24時間耐久レースでマクラーレン(McLaren)時代の同僚であるフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と対決することになる。アロンソはトヨタ(Toyota)のドライバーとしてルマンに出場し、F1のモナコGP(Monaco Grand Prix)、インディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)と合わせて世界三大レースの「三冠」を目指している。(c)AFP