【4月28日 CNS】中国・四川省(Sichuan)峨眉山市(Emeishan)佳花橋鎮(Guihuaqiao)蔡村(Cai)に住む蔡冬鳳さん(75)の家は、蔡さんがかいがいしく働いていて、にぎやかなほどだ。蔡さんは、4歳の時に病気で両手両足を失った。頼れる人もなく、自立した生活を余儀なくされたが、104歳になる母親の師佳蘭さんの世話をするという役割も担う。

 父は、蔡さんが小学生の時に父親が他界。蔡さんは妹たちの面倒を見るために学校を辞めた。二人の妹が嫁いだ後は、残った蔡さんと母親と支え合って生きてきた。

「妹たちもすでに歳を取っているので頼れない。でも、私は母の世話をするのにまったく問題はありません」と蔡さん。

 近所に住む肖さんは、「蔡さんは本当にすごい! 手足を失っていても、炊事洗濯や農作業もそつなくこなし、お母さんの面倒見も良いんですよ。簡単にできることではありません」と話す。

 蔡さんが高齢の母親の介護をする様子があるメディアで報道されたことで、インターネットでも注目を集めている。

「蔡さんは気骨があり、お年寄りを敬って大切にする姿には非常に学ぶべきことが多い」などといった、賞賛や励ましの声が贈られている。(c)CNS/JCM/AFPBB News