■さらなる研究の必要性

 米ニューヨークの医療機関ノースウェル・ヘルス(Northwell Health)の眼科医であるマシュー・ゴースキ(Matthew Gorski)氏は、ドライアイや魚油サプリメントの有効性に関心を持つ医師たちは、「魚油サプリメントに生活の質を改善する潜在的な可能性があることに期待しながら、臨床試験の結果が出るのを待ち望んでいた」と話す。そして、「この結果を確かめるために、さらなる研究が行われるべきだ」と続けた。今回の研究に同氏は参加していない。

 米ニューヨーク・レノックス・ヒル病院(Lenox Hill Hospital)の眼科医であるジュールズ・ウィノカー(Jules Winokur)氏も今回の研究を「重要」と位置づけ、両グループでほぼ同様に改善した理由を解明するためにさらなる作業が必要だと同意する。

 ウィノカー氏は、「ドライアイは、日常生活のなんらかの折にほぼすべての人々が経験する一般的な症状だ」としながら、軽度の不快感から日常生活を阻害するほどの慢性的な消耗性の痛みまで、その症状はさまざまであることを説明。「多くの場合、自然に解消したり、市販薬の人口涙液によって迅速に改善したりするが、なかには治療法が単純でなかったり、この病気によって生活に悪影響が出たりする人々も少なくない」と述べている。(c)AFP