【3月30日 AFP】7人制ラグビー(セブンズ)のオーストラリア代表主将のジェームズ・スタナード(James Stannard)が、「いわれのない暴力行為」で殴られて頭蓋骨を骨折し、入院した。地元当局とオーストラリア・ラグビー協会(ARU)が30日、発表した。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州警察によると、35歳のスタナードは29日夜に退任予定のアンディ・フレンド(Andy Friend)同代表ヘッドコーチ(HC)の送別会に出席。その後、30日未明にシドニー近郊のクージー(Coogee)で「頭部を殴られ」、「その結果、倒れて歩道に頭を打ちつけた」という。

 ARUによると、スタナードのチームメートであり友人でもあるルイス・ホランド(Lewis Holland)とベン・オドネル(Ben O'Donnell)が、加害者とされる22歳の英国人の男を警察到着まで抑え込んだという。

 当局は「殴りつけた22歳の男は現場から立ち去ったが、警察が到着して逮捕するまでに目撃者に取り押さえられた」と発表している。

 スタナードは近くの病院に搬送され、容体は安定しているが、頭蓋骨骨折と診断された。

 傷害の罪で訴追された英国籍の男は30日に保釈を許可され、4月19日に裁判所に出廷することになっている。

 スタナードは、来月4日に開幕するコモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games、英連邦競技大会)で代表チームを率いる予定だったが、欠場が決まった。

 ARUでゼネラルマネジャー(GM)を務めるベン・ウィテカー(Ben Whitaker)氏は、「現時点で彼には治療の時間が必要であり、コモンウェルスゲームズの出場は不可である。われわれにとってもジェームズにとっても、彼の家族にとっても残念極まりないことだ」とコメントしている。

 スタナードは、今月負傷したホランドの大会欠場が決まっため、先頃主将に任命されたばかりだった。(c)AFP