■「バックには中国が付いている」

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏は27日、中国科学院(Chinese Academy of Science)の業績の展覧会を視察し、中国の「原子物理学」における進歩などについて説明を受けた。

 金氏は来訪者名簿に赤字で「偉大な隣国、中国の強大さが理解できる。中国共産党の思慮深い指導の下、さらにすばらしい科学的成功を収めるだろう」と記した。

 コブリグ氏によると、金氏の中国訪問は韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領や米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領との首脳会談の下地をつくるもので、米朝首脳会談を中国が阻むことはないことを示唆している。

 また、それらの会談を前に金氏の立場を強化するものでもあり、「私に何か言う前に、バックにまだ中国が付いていることを思い出すがいい」とのメッセージを送るものでもあるという見解をコブリグ氏は示した。(c)AFP/Becky Davis