【3月28日 AFP】31日にジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)との世界主要3団体のヘビー級王座統一戦に臨むアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が27日、試合前の記者会見に臨み、まずはパーカー戦に集中し、その先に待っているといわれるデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との試合のことは考えないと話した。

 WBA・IBFスーパー王者のタイトルを持つジョシュアは、WBO王者のパーカーと31日に英プリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)で対戦する。チケットはすでに完売していて、7万8000の客席はすべて埋まるとみられている。

 無敗のヘビー級王者2人が、英国でタイトルマッチを行うのはこれが初めて。ロンドン五輪金メダリストのジョシュアは、プロ転向後は20戦全勝(20KO)の戦績を誇り、一方のパーカーも24戦無敗(18KO)を守っている。そしてこの試合の勝者が、次にWBC王者のワイルダーと戦うといわれている。

 それでも、試合を放映するスカイ・スポーツ(Sky Sports)のロンドン本社で会見に臨んだジョシュアは、「一度に1ファイトずつ、1000パーセントで臨む。土曜日(31日)は未来のことは考えない。一回に1ファイトずつ。ワイルダーの話も終わりだ。俺はパーカーを見据える」とコメントした。

「パーカーがチャンピオンになったのには理由がある。素早く、パンチを受けられる。とはいえ、これはただの聞きかじり。まわりが言ってることを繰り返しているだけだ。仮に俺が20ポンドをポケットに入れた別の誰かで、この俺をじっくり見たとしたら、間違いなくアンソニー・ジョシュアがジョセフ・パーカーをKOすると思うだろうさ」

 また、ウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)との激闘を制して王座を奪い、カルロス・タカム(Carlos Takam、カメルーン)に快勝してからの自分はキャリア最高の状態にあると話しているジョシュアは「すべてのファイト、すべてのキャンプが自分にとっての学びの場だ。クリチコ戦からは、キャンプをコンディショニングに使うべきではないと学んだ。今まで知らなかったすべてを吸収し、そして今回のキャンプに入った。このキャンプでは、テクニックと能力を磨くことだけに集中してきた」と付け加えた。 (c)AFP/Julian GUYER