【3月25日 AFP】18F1開幕戦、オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)は25日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との一騎打ちを制したフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が優勝した。

 4連覇の実績を誇るベッテルは、バーチャルセーフティーカーが導入されたタイミングでのピットインでうまくハミルトンを逆転すると、その後は最後までトップを譲らず、オーストラリアGP連覇を達成した。

 ベッテルのチームメートであるキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)との争いを制して3位に入り、フェラーリ勢がともに表彰台入りを果たしている。

 ベッテルはチームの無線で「良い気分。すごく良い気分だ。もうすぐだ。まだ課題はあるけれど、もうすぐだ」と喜んだ。ベッテルはこれで通算200戦に出走して48勝。オーストラリアGPはレッドブルに所属していた2011年と、2017年に続く自身3勝目となった。

 一方、ポールポジションからスタートしたハミルトンは、車から降りるとヘルメットを脱いで少し当惑した様子を見せ、自分でもなぜ優勝を逃したのかよくわからないでいるようだった。

 ベッテルはバーチャルセーフティーカー導入下でのピットインで約10秒を稼ぎ、ピットを出たところでハミルトンの前に出た。大会スタッフがハース(Haas F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)のマシン撤去に手間取り、実際のセーフティーカーによる先導が行われる中、ハミルトンがチームの無線で「一体何が起きたんだ?これは僕のミスなのか?」と聞くと、チームは「大丈夫だと思っていたんだが、明らかに何かがおかしい」と答えていた。

 年間王者に2回輝いているマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を上回る5位でフィニッシュした。アロンソは無線で「みんな良くやってくれた。誇りに思うよ。長い冬、長い季節が続いたけど、やっと僕らは戦える。戦えるんだ」とチームの健闘をたたえていた。(c)AFP