【2月3日 AFP】米政府は2日、内戦で多数の死者を出し今も武力衝突が続く南スーダンに対する武器輸出を制限する措置に踏み切った。米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官が声明で明らかにした。

 米国は南スーダンの最大の援助国で、同国が2011年にスーダンから独立する際にも多大な支援を行った。しかし南スーダンに和平をもたらす試みはことごとく失敗し、内戦が5年目に突入した今、同盟諸国の我慢も限界に来ている。

 ナウアート報道官は「アフリカで最悪レベルの人道危機を招いている南スーダンで今も武力衝突が続いていることに米国はがくぜんとしている」と述べ、米国をはじめとする国々が支援を行っているにもかかわらず、150万人が飢餓に直面していることを指摘した。南スーダンでは内戦による避難民が約400万人に及んでいる。

 ナウアート報道官は、南スーダンの近隣諸国をはじめとする他の国々にも同様の措置を取るよう呼び掛けた。(c)AFP