【1月26日 AFP】ロシア五輪委員会(ROC)は25日、来月開催される平昌冬季五輪で同国から169選手が中立旗の下での参加が承認されたことを明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)は昨年12月、クリーンなロシア選手については「OAR(ロシアからの五輪選手)」として、個人資格での平昌五輪への出場を認めるとしていた。

 ROCのスタニスラフ・ポズドニャコフ(Stanislav Pozdnyakov)副会長は記者会見で、「国内及び国際競技連盟(IFs)の合同作業によるOARの申請が承認された」とすると、「169人だ。残念ながら一部第一線のアスリートは含まれなかった」と説明した。

 選手リストに入らなかった強豪選手には、スピードスケート男子ショートトラックのビクトル・アン(Viktor Ahn)も含まれている。ショートトラック界で最も成功したスケーターとして知られるアンだが、世界反ドーピング機関(WADA)が作成した報告書でロシアのドーピングスキャンダルに関与したとされており、今週に入って五輪への参加を禁止されていた。

 一方、ロシアのパベル・コロプコフ(Pavel Kolobkov)スポーツ相は同日、報道陣に対して、五輪への参加はアスリート個人の意思に委ねるとして、「169人というのが正式なリストだ。(韓国へ)渡航するかどうかは、アスリート自身が決めることになる。これが最終リストだ」と述べた。

 同スポーツ相はまた、ロシアとして五輪への出場が禁止された同国選手のために、別のスポーツ大会を開催する可能性があることをつけ加え、「五輪への出場が不可能となっている海外選手なども集め、ロシアで別の大会を開催するつもりだ」と語ったと伝えられた。(c)AFP