【12月24日 AFP】乗組員44人を乗せて11月15日に南大西洋(South Atlantic)で消息を絶ったアルゼンチン海軍の潜水艦「サンフアン(ARA San Juan)」の捜索で、音波探知機が新たな反応を検知した。アルゼンチン海軍が23日、明らかにした。

 アルゼンチン海軍の発表によると、新たな反応についてはこれから、ロシアの遠隔操作型の無人潜水機「パンサープラス(Panther Plus)」が調査するほか、米国の海洋調査船「アトランティス(Atlantis)」も反応があった海域で捜索を続けるという。サンフアンの捜索活動には十数か国が参加、支援している。

 サンフアンは消息を絶つ前の最後の交信で、換気装置に海水が入り込んでバッテリーがショートし、火災が発生したと伝えていた。その3時間後、最後の交信があった海域付近で異音が検出され、後に海軍は異音について、「爆発音に合致する」と発表した。

 既に乗組員の生存は絶望視されており、現在の捜索は船体の発見に重点が置かれている。(c)AFP