【11月29日 AFP】タイの有名な寺院で尻を出して写真を撮影し、インターネット上で公開した米国人観光客2人が「不適切な行為」を働いたとして拘束されている。

 タイの警察当局が29日、明らかにしたところによると、米国人のジョセフ・ダシルバ(Joseph Dasilva)さんとトラビス・ダシルバ(Travis Dasilva)さん(ともに38)は、タイの首都バンコクにある寺院「ワット・アルン(Wat Arun)」で尻を出して撮った写真を24日、インスタグラム(Instagram)に投稿した。

 2人の悪ふざけは、より深刻な問題を招いた。タイの厳格なコンピューター犯罪法に触れるとして容疑を掛けられたためだ。2人は28日夜、出国しようとしていたところをバンコクの空港で拘束され、150ドル(約1万7000円)ずつの罰金を科された。

 当局関係者によれば、投稿した写真が元で2人は当局の「監視リスト」に入れられていたという。さらに「ポルノ画像のアップロードをめぐり、コンピューター犯罪法で起訴する」方向でも動いているといい、最高で禁錮5年の刑が科される可能性がある。

 タイの軍事政権は、仏教に対する侮辱行為を強硬に取り締まっている。仏像を売買したり、ファッションを目的にブッダ(仏陀)をモチーフにしたタトゥーを入れたりしないよう、観光客は注意を促されている。(c)AFP