【11月29日 AFP】サッカーサウジアラビア代表の新監督に、チリ代表の前指揮官フアン・アントニオ・ピッツィ(Juan Antonio Pizzi)氏が就任した。サウジアラビアは先週エドガルド・バウサ(Edgardo Bauza)氏を解任しており、最近3か月間で3人目の監督が誕生することとなった。

 コパ・アメリカ(Copa America)連覇中のチリをW杯ロシア大会(2018 World Cup)に導けず辞任したピッツィシだが、ロシアではサウジアラビアを指揮することとなった。

 サウジアラビアの本大会出場に貢献したベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)氏は、契約で折り合いがつかず9月に退任し、後任のバウサ氏は親善試合で結果が出せずに解任された。

 現役時代にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でストライカーとしてプレーした49歳のピッツィ氏は、2016年にチリを南米王者に導き、2013-14シーズンにはバレンシア(Valencia CF)で指揮を執るなど、複数のクラブチームを率いている。

 サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)のアディル・エザット(Adil Ezzat)会長は声明で「われわれがピッツィ氏を求めた。彼の過去の功績、未来への野心がその理由だ。W杯の準備期間中にわれわれは彼を最大限サポートする」と発表している。

 アルゼンチン出身のピッツィ氏は、12月1日にモスクワで行われる組み合わせ抽選会にサウジアラビアの代表として参加する。同国のW杯出場は2006年大会以来となる。

 大会初出場の1994年に入った16強がW杯での最高成績となっているサウジアラビアは、アジア最終予選を日本に次ぐグループ2位で突破している。(c)AFP