【11月27日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のピーター・ボス(Peter Bosz)監督が、解任へ向けた重圧が高まっていた中で当面は続投することが決まった。クラブの年次総会で、前日のシャルケ04(Schalke04)とのルールダービーで4点差を追いつかれたチームにブーイングが浴びせられる中、ハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)が明らかにしている。

 ボス監督が指揮を執るドルトムントは、直近の公式戦10試合でわずか1勝。しかも前日のダービーでは、前半途中に4点をリードしながら後半にチームが崩壊し、ホームでライバルのシャルケに引き分けに持ち込まれた。しかし、それにもかかわらずボス監督には猶予が与えられた。この日の総会では、会場入りしたチームに約1200人の会員からの野次が飛び、登壇したヴェツケCEOにもブーイングが浴びせられた。

 その中でCEOは「最悪の気分を味わっているのは、私もみなさんとまったく同じです。こんなことは過去に経験がない。しかし、魔法の解決策があるわけではありません」と話した。

 そして、9月末を最後にリーグ戦の白星から遠ざかり、順位も5位まで下降しているチームに対し、最低限の目標として来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権確保を命じた。

「ピーター、君にはっきりと期待することがある。今週のテストにすべてをかけ、何一つやり残すことがないようにしてほしい。われわれは一刻も早く正しい軌道に戻らなくてはならない。その最たるものがチャンピオンズリーグの出場圏内だ」 (c)AFP