■世界各地で集会

 25日はフランスのほか、ブラジルからコソボまで世界各地で国連(UN)の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(International Day for the Elimination of Violence Against Women)」に合わせて集会が開催された。

 女性に対する暴力問題は今年、米映画界の大物ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏のセクハラ疑惑問題をきっかけに世界の影響力のある男性たちが失脚したことで注目され、トップニュースを飾ってきた。

 トルコ・イスタンブール(Istanbul)のタクシム広場(Taksim Square)で行われた女性を殺害する行為に抗議する集会にはLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)活動家も参加した。人権団体によると、トルコでは2011年以降、殺害される女性が増加している。

 トルコ全土で女性に対する暴力撤廃の国際デーに合わせて集会を主催した団体の一つWe Will Stop Femicidesによると、トルコで殺害された女性は2011年には121人だったが2016年には328人となった。

 集団レイプ事件の陰惨な裁判によって国中が激怒しているスペインの首都マドリードでも大勢がデモを行った。スペイン政府のジェンダーバイオレンス局によると、同国では今年これまでに少なくとも45人の女性がパートナーまたは元パートナーによって殺害された。

 コソボでも中部の村で3人の子どもを持つ52歳の女性が夫におので襲われ、1週間後に病院で亡くなる事件が起き、国を揺るがす騒ぎになっている。(c)AFP