【11月26日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表のダン・カーター(Dan Carter)が、フランスリーグ・トップ14のラシン92(Racing 92)をシーズン終了後に退団し、ジャパンラグビートップリーグの神戸製鋼コベルコスティーラーズ(Kobelco Steelers)と2年契約を結ぶと、25日に仏メディアが報じた。

 過去に2度W杯(Rugby World Cup)を制覇している35歳のカーターは、仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)に対し、母国に近いところでプレーしたいとのコメントを残している。

 テストマッチの最多得点記録を持つカーターは、仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)が同日放送したインタビューの中で「新しい友人やチームメートを後にして、神戸製鋼でプレーするという決断は非常に難しいものだった。とはいえ日本は今、行くにもプレーするにもとてもエキサイティングな場所だ」とコメント。

「ニュージーランドからは1本のフライトだけで済み、日本のシーズンのスケジュールなら、より多くの時間をニュージーランドで家族とともに過ごすことができる。日本ではラグビーが盛り上がるだろうから、とてもエキサイティングなチャレンジだ」

 コベルコスティーラーズは神戸に拠点を置くチームで、カーターの移籍はW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を前に国内でのラグビー人気の向上に寄与することになるとみられる。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)として通算112試合に出場し、3度の世界年間最優秀選手賞に輝いているカーターだが、今季はさまざまなけがを抱えて4試合の出場にとどまっている。

「もう考えは固まった。トップ14の優勝も、欧州制覇も成し遂げたいからこの膝のけがを乗り越える決心だ。すぐにでもプレーを再開できることを願っている」 (c)AFP