【11月1日 AFP】国際卓球連盟(ITTF)は10月31日、代表チームの総監督が解任されたことを不服として、6月の中国オープン(2017 ITTF World Tour Platinum China Open)をボイコットした男子世界ランキング1位の馬龍(Ma Long)ら中国のスター選手3人に対し、それぞれ罰金2万ドル(約230万円)を科した。

 ITTFは、世界ランクのトップ3に名を連ねる馬、樊振東(Fan Zhendong)、許シン(Xu Xin)の3選手は、「ITTFの評判を傷つけた」だけでなく、「中国オープンの世界中のファンを失望させた」と声明で述べた。

 それでもITTFは、問題の3選手が成都(Chengdu)で開催された同大会2回戦に姿を見せなかった理由について後に説明し、今後は二度と同様のことを起こさないと誓ったとして、1か月の出場停止処分は免除している。

 ITTFは馬らがボイコットに及んだ理由については詳細に触れなかったが、3選手は中国代表チームの総監督を務めていた劉国梁(Liu Guoliang、リュウ・グォリャン)氏が解任されたことにひどく心を痛め、プレーできなかったとしている。

 またITTFは、3選手は今回の処分を受け入れたとした上で「馬龍、樊振東、許シンのITTFワールドツアー(ITTF World Tour)復帰を歓迎したい。そして、卓球界のアイコンである3人が、世界中にいる多くの卓球選手にとってのロールモデルになることを期待している」と述べている。(c)AFP