【10月27日 AFP】米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は26日、ジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督の退任を発表した。今季、ワールドシリーズ進出をあとわずかのところで逃したことで、ジラルディ監督の10年間の指揮官生活が終わりを迎えることになった。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)ゼネラルマネジャー(GM)は声明で、ジラルディ監督に契約延長を打診するよりも「別の可能性を追う」ことを球団が判断したと明かした。

 キャッシュマンGMは「ジョーのこの球団に対する10年間の懸命な働きと尽力には感謝したい。球団のすべての行為は、協議を重ねた上で慎重に決断される。そしてわれわれは、指揮官の職について別の可能性を追うことに決めた」と語った。

 一方で53歳のジラルディ監督は、発表を前に地元ニューヨーク(New York)のメディアに対して球団の決断を伝えていた。

 ジラルディ監督は電子メールで「選手として、コーチとして、そして監督として、ファンの素晴らしいサポートに感謝したい。プレーオフでの彼らの情熱や高ぶる気持ちは、消えることのない記憶だ。特に最後の6試合は、一生私の心に刻まれるだろう」とつづった。

 ヤンキースは、ア・リーグ優勝決定シリーズでヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に敗れてワールドシリーズ進出を逃してから1週間を待たずに決断を下した。

 アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)の台頭など、若く、ダイナミックな新しいヤンキースの誕生を見守ってきたジラルディ監督は、アストロズとの最終第7戦までもつれたシリーズでの敗退後に、続投する意向を示していた。

 選手として3回、そして2009年に指揮官として1回ワールドシリーズを制覇しているジラルディ監督の下、ヤンキースは合計6度のプレーオフに進出。通算戦績は910勝710敗で、通算の勝利数は球団の歴代監督の中で6位となっている。(c)AFP