【10月30日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2017)は29日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-7(5-7)、6-4、6-3で第4シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下し、大会通算8度目の優勝を飾った。

 1セットダウンから逆転勝利を収めた36歳のフェデラーにとっては、これがATPキャリア通算95勝目。歴代通算優勝回数で肩を並べていたイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏を抜き、同109勝のジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏に次いで単独2位となっている。

 また、四大大会(グランドスラム)通算19勝のフェデラーは、決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破った2週間前の上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)に続くこの日の優勝で、今季のタイトル数を全選手中トップの「7」としている。

 地元バーゼル(Basel)で行われる同大会決勝でデルポトロから初勝利を挙げたフェデラーは試合後「おめでとう、ファン・マルティン。(自身を準々決勝で破った)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)から素晴らしい活躍だ。私も君のようなプレーが毎週できたらいいなと思う。私の場合、今後はそうしたことも難しくなってくるからね」と語った。

 一方、今大会前は上海マスターズでベスト4、ストックホルム・オープン(Intrum Stockholm Open 2017)では優勝を果たしていた29歳のデルポトロは、上位8選手のみが参加できるシーズン最終戦、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)出場を目指し、今週は仏パリ(Paris)で4週連続の大会に挑む。

 2012年、2013年大会決勝ではフェデラーを倒していたデルポトロは試合後、「ロジャーのプレーは信じられない。自分も彼の年になった時に、あのような状態でいたいと思うけど難しいだろうね」「彼は2時間半にわたりハイレベルのテニスを続けていた。重要な場面で勝った彼が勝利したということだ」と対戦相手をたたえた。

「この試合で自分がもっと良くできた点はほとんどないし、学べることもない。きょうは体調的にも100パーセントだったし、勝利まであと一歩だった。決勝では体に問題なく、3セット通して走り切り、最後のポイントまで戦った」 (c)AFP/Scott Williams