【10月27日 CNS】近ごろ、2018年中国の大学新卒者の「高給リスト」がインターネット上で出回り、リストに載っている有名IT関連企業技術職の年収水準に注目が集まっている。

 IT関連企業の入社説明会に参加した学生によると、何社かの待遇と、「高給リスト」に示されている年収は、おおむね合っているそうだ。また、IT関連企業のディープラーニング(深層学習)、マシンラーニング(機械学習)、人工知能(AI)などのポストが人材不足で、「年収25万元(約410万円)はディープラーニングのただの初任給」といった具合だ。

 16日には、ファーウェイ(Huawei)の創始者、任正非(Ren Zhengfei)CEOの「オフレコ談話」がインターネットに漏れてきて、これも話題になった。「ファーウェイに採用された新卒生は2年間の試用期間をなんとか乗りきらなければならない。2年間の試用期間以内に淘汰(とうた)されなければ、優秀な人は早く抜てきされる。右も左も分からない最初の2年間を経た後は、実際の貢献に見合って出世できる」と任CEOが言ったとされる。 

 「高給リスト」によると、ファーウェイの新卒の開発エンジニア(修士)の年収水準は30万元(約500万円)を超えるという。

 このリストにはこのほか、Google、マイクロソフト(Microsoft)、テンセント(Tencent、騰迅)、百度(Baidu)などがあった。ほとんどは有名IT関連企業で、新卒向けの平均年収が30万元(約500万円)以上で、募集ポストはアルゴリズムエンジニア、開発エンジニア、ソフトウェアエンジニアなどの技術性の高い職種だ。

 大疆創新科技(DJI)の内定を受けたある学生によると、会社側が示した雇用条件は月給2.4万元(約40万円)で、年間は15~17か月分相当の給料を支給、3万元の月給も可能だという。