【10月1日 AFP】米大リーグ(MLB)、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のイチロー(Ichiro Suzuki)は、すでにプロキャリア25年を数えているにもかかわらず、少なくとも50歳まで現役を続けたいと明かした。

 イチローは27日に行われたアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)戦に6-5で勝利した後、記者団に対して来季もマーリンズでプレーをしたいと語った。

 マーリンズはワールドシリーズ終了後から4日後までに、来季の200万ドル(約2億2500万円)の契約オプションを行使するか否かを判断しなければならない。

 イチローは「戻ってこない理由がない。絶対に戻ってきたい場所」とすると、「最低でも50歳まで」は現役を続けたいと付け加えた。

 昨季、史上30人目となる大リーグ通算3000安打を達成したイチローは、7月にはロッド・カルー(Rod Carew)氏を抜いて米国外出身選手の通算最多安打記録を更新した。

 9月29日時点でイチローは通算3080安打を放っており、これは大リーグ歴代22位となっている。

 純然たる控え選手として1年目を迎えたイチローは今季、シーズン代打安打記録の達成に近付いている。マーリンズが今季2試合を残す中、イチローは1995年にコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)のジョン・バンダーウォール(John Vander Wal)が樹立した28安打の最多記録にあと1本と迫っている。

 代打安打記録は、3000安打や首位打者、MVP(最優秀選手賞)のような特別な意味を持つものではないが、それでもイチローは重要な記録だと考えている。

「引退したら、選手は残した数字で評価されるもの。みんな記録を作りたいと思っている。僕には何かを残せるチャンスがある。素晴らしいチャンスだと思っています」 (c)AFP