■選手は「全力プレー」

 一方のファンからは、選手と反対の声が多い。

 チェコ西部の町トウジム(Touzim)から訪れたフランティシェック・シーカック(Frantisek Sekac)さんは、「デビスカップの方がはるかに権威がある。選手たちは母国のためにより力を入れて取り組んでいるからね」としながらも、「デビスカップでは誰と誰が対戦するか予想できてしまうが、ここではより驚きのある組み合わせになる」として、レーバー・カップの方が面白いという。

 金曜日から日曜日にかけて開催されるレーバー・カップでは、1日4試合(シングルス3試合、ダブルス1試合)が実施され、1試合を勝つごとに初日(22日)は1ポイント、2日目(23日)は2ポイント、最終日(24日)は3ポイントが各チームに与えられる。

 また、1セットオールで並んだ場合はスーパータイブレークが導入される今大会では、ホームチームが相手チームのラインアップを確認して変更できる一日を除き、対戦相手のメンバーが分からない状態で、両軍指揮官が当日の出場選手を決定することになっている。

「僕たちは勝つためにプレーしている」というフェデラーは、「ただ笑いながらボールを打っているだけでは、選手のレベルは落ちてしまう。全力でプレーし、結果を追い求めたほうがうんと楽しい」と大会の魅力を語る。

 次回は来年9月21日から23日にかけて行われることで決定しており、米国で予定される第2回大会へ向け、主催者側は今後、認知度向上を目指していく。(c)AFP/Jan FLEMR