■「自動運転は絶対安全という確信が不可欠」

 VWは1990年代に米国で、「Fahrvergnuegen(『運転の楽しみ』の意)」という造語を用いた販売キャンペーンを行ったこともある。

 実際、今回の自動車ショーでの試乗会参加者らからは、「運転は機能性だけではない。楽しくなければ」という意見や、「(自動運転車は)すべてが自動化された高速道路上の車列の一部として乗るにはいいが、これに乗って街に買い物に行く気はしない」という意見も上がった。

 ドイツ西部ケルン(Cologne)近郊の調査機関「自動車マネジメント・センター(CAM)」は、一般的なドライバーの抵抗感を払拭(ふっしょく)するには、自動運転は絶対に安全という確信を抱かせることが不可欠だと指摘する。

 ボッシュのモビリティー部門責任者、ロルフ・ブランデル(Rolf Bulander)氏はAFPに対し、自動運転車は「人の命を救う」と主張。いつか世の中が運転支援システムの性能や応用に慣れる日が来ると語った。(c)AFP/Jean-Philippe LACOUR